私たちが日々診療する中で、レントゲン撮影に対しての不安の声を耳にすることがあります。
色々な情報がでまわり敏感になるこの世の中ですが、人体に与える影響はまったくありません!と言えるほど、歯科でのレントゲン撮影の安全性は向上しています。
そこで、今日はみなさまにも安心して治療を受けていただけるよう、レントゲンについてお話をさせていただきます!
当院では放射線量の少ないデジタルレントゲンシステムを採用しています。
歯科で使用するレントゲンは、お口全体が撮影できる大きな写真(パノラマ)と口の中に入れ撮影する小さな写真(デンタル)があり、撮影時は保護エプロンを体につけ、撮影します。
ちなみに撮影時の放射線量は…
パノラマ1回撮影→0.03mSv(ミリシーベルト)
デンタル1回撮影→0.01mSv
撮影時の放射線量は上記の通りで、人が自然界で1年間に受ける照射量(日本)1.5mSvと比較すると、およそ50〜150分の1と極めて少なく安全性は高いのです。
また、東京とニューヨーク間を航空機で往復した時の放射線量が0.2mSvといわれているので、大きなパノラマ写真を保護エプロン無しに連続で60枚以上撮影した時に、東京とニューヨーク間の航空機往復で受ける放射線量と同じ程度になります。
でも、日常的に飛行機に乗っているパイロットやキャビンアテンダントの方々が放射線のせいで病気になりやすいといった話は聞いたことありません。
それですら微量の放射線量なんです。
ちなみに胎児に影響するといわれている放射線量は100mSvですので、大きなパノラマ写真を保護エプロン無しに連続で数万〜数十万枚撮影しないと起こり得ない数値です。
それほど、歯科レントゲンの放射線量は微量だといえるのです。
当院では日頃よりなるべく不必要なレントゲン撮影は行わないよう心がけていますが、歯科治療をするうえで、レントゲン写真から得る情報は、より良い治療を受けるためにも不可欠といえます。
これを機に、みなさまにもデジタルレントゲンについての正しい情報を知っていただき、安心して治療を受けるよう努めてまいります。